この街には像だけでなく、建築家の名を冠した通りもある/頭上の鳥は何を思う?

Basilica Palladiana a Viccenza

欧州の旅行中、連日の古典様式に食傷気味となっていました。

どうせみんな同じだろうと思いつつもヴィツェンツァというイタリアの街を訪れたときの思い出です。季節は夏でした。


広場に出てパラーディオのBasilicaを見た瞬間、私の考えは一変しました。意匠の密度なのかプロポーションなのか、古い街並にあってもその建物だけが明らかに輝いて見えたのです。暑さのせいなのかもしれません、空気が歪んで見えたほどの衝撃でした。そのときから彼が「建築家の神」といえる存在になりました。

もうひとつ衝撃はクロワッサン???です。建築家ルドゥーが構想したChauxの製塩工場見学の日、宿泊した旅館の朝食として出されたのです。しっとりした(かなりの量のバター)食感が忘れられません。

スタジオには旅の途中で購入したパラーディオとルドゥーのポスターを飾っています。その思い出を忘れないように。

La Saline ROYALE D’Arc et Senans